Tel : 03-3536-0234
当院からのメッセージ画像

はじめに

今回の新型コロナウィルス禍に対して、ベットの下に敷く、防水シーツを使って何回でも使えるガウンはどうだろうと思いました。
これは、当社で10年以上使っているもので、何度洗濯しても、びくともしない代物です。
早速、行動を開始しました。
帝人と書いてあったので、HPから手紙をかきましたが、東京店は電話が繋がりません。
大阪支店で、この商品でガウンを作って欲しいと進言しましたら、この防水シートは何年も前に製作がおわっているという回答、しかし、関連会社の帝健を紹介されました。 ものの、5分で帝健の方から、連絡がありました。 今医療現場が急を要しています。この生地なら、当社も10年使ってもびくともしない、雨の日は乾燥機でも全く問題ない、このゴミ引きの生地で医療ガウンをお願いしました。 政府から進言もあります。前向きに考えますという回答でした。 しかし、確約は取れませんでしたので、一応私が知り合いの仕立て屋さんにお願いして、ビニール製の使い捨てのものを参考に、ガウンを作ってもらいました。

正面・背面画像

こだわり1

ガウンのサイズ・仕様・加工・規格・素材など

弊社の介護現場で使用しているソフトガウンのサイズを参考に、男性・女性共に使用できるようにフリーサイズで作成しました。
このガウンの特長の一つは、生地の風合いや着心地を損なうことなく高機能を付加した機能素材を使用している点です。
撥水・透湿コーティング加工のある生地をセレクトし、防水性・透湿性を両立させました。
またもう一つの特長としては、洗濯をしても容易にほつれたりしないように、脇・肩・アームホールと同じく衿と裾もパイピング仕様にすることで耐久性を向上させている点です。

パイピング画像

こだわり2

医療現場で使うために衛生面で気を付けていること

通常、介護・医療現場では、スタンダード・プリコーション(標準予防策)に基づき感染予防に努めております。スタンダード・プリコーションは全てのものを感染源と捉える考え方で、手袋やガウンは血液や体液、排泄物での接触・飛沫感染を予防するため、ケアにおいて必需品となります。素材や形状は様々ありますが、一般的に撥水・防水性など、液体が浸透しない素材が推奨されています。
今回私どもが製作したガウンは、液体等が浸透しないよう防水性に優れた生地を使用し、縫い目からも浸透を防ぐため、脇、肩、アームホールの縫製をパイピング仕様にしております。
また形状は長袖且つ袖口が締まり、介護・医療従事者の皮膚を広範囲にカバーできるものが推奨されていることから、同様に長袖で袖口をゴムですぼめ、着丈に関しても全身をカバーできるよう長めにデザインしました。さらに衛生面に関しては、利用者様、患者様専用のガウンを用意し、小まめに取り換えることで、感染源の拡大を防いでいます。これにより被汚染物を介しての交差感染から利用者様、患者様を守ることへと繋がります。

ギャラリー

ガウンの制作状況

作業風景

サンプル作成中。
型紙を起こし、縫製まで一連の作業工程の様子。

作業風景
作業風景
縫製会社

今回のガウンのサンプル作成にご協力いただいた山本日出子様。

オリジナル商品

サンプルをもとに、本生産に向けて生地選び、デザイン、細部の仕様についての打ち合わせを縫製会社にて行いました。
介護現場の意見を取り入れ、オリジナルガウンを作成いたしました。

裁断の風景

縫製にて生地の裁断の様子。

ガウン前面

ガウン全体、正面からの写真。

ガウン背面

ガウン全体、背面からの写真。

マッスルスーツ

弊社では介護用マッスルスーツを導入し、使用しております。

着用の様子

介護用マッスルスーツを付けた状態でもガウン着用ができるようデザインしております。

介護の様子

介護用マッスルスーツ・ガウンを着用し介護をしている様子。

パイピング加工

液体等が浸透しないように、防水性に優れた生地を使用し、縫い目からも浸透を防ぐため、脇、肩、アームホールの縫製をパイピング仕様にしております。

パイピング加工

衿回り、裾もパイピング仕様にすることで耐久性を向上させました。

正面・背面画像

協力のお願い

クラウドファンディングの実施

今回のガウン作成に当たり、有限会社てつじ屋の上田哲司様のご協力を得て九ラウンドファンディングを実施しました。
ご協力をお願いいたします。
以下のURLからアクセスが可能です。
https://readyfor.jp/projects/gown